それでキーボードの配列が猫の目のように変るのは, ユーザ無視である.
多くのキーボードの配列の例をあげた後,
その対策としては持ち運び可能なマイキーボードを作ることだと書いて,
小型キーボードのデザインを示した.
UNIXユーザとしては
ISO646IRVと
C0制御文字集合(要するにASCIIコード),
Metaを使ってのC1と
ISO Latin 1
が送出出来ればよい.
小型にするため, カーソールキーなど余分なものは一切排除する.
(ついに刻印まで排除したと紹介した記事もある)
こうしてAlphaキーボードと称するものを設計した.
その後, Type3の方がよさそうということで, Alephキーボードを設計した
1995年4月にPFUの新海専務が富士通研究所に来られ,
私の常任顧問室で雑談しているうちに,
Technical Reviewの原稿の話になった.
新海専務はPFUに帰社し, PFUの研究所の人と, キーボードの相談をされ,
私も呼んで検討することになった. HHKBの配列が決る.
PFUの八幡さんがプロトタイプを試作することになり,
1995年10月頃にプロトタイプが出来た.
11月にそれを受け取り, しばらく持ち歩いて, 周囲の反応を見た.
触ってみたり使ってみたりした人は, これが欲しいという意見だった.
その結果, PFUでは製品化が始まり, 1996年12月20日に1号機を頂いた.
その翌日はWIDEプロジェクトの研究会の日で, みんなに見せることが出来た.
名前について
> そのうちに, 和田キーボードというのが作られる計画てはずに > なっているそうなので、期待しましょう. > (余計なテンキーやPFキーを除いた、ハッカー向きのキー並びに > なっているとか)
「こんどのFK800のキーボードはいいぜぇ」なんていう会話になるかも. 「キー坊」というのはいけませんか. 日本名でもいいかなぁ。海外に出す時に名前をかえますか。 1. Minkey 新海専務案 2. HappyHack keyboard 和田先生案 3. HH keyboard 4. Aleph keyboard 和田先生案 5. 和田キーボード そのまま 6. UNIfit keyboard UNIX に fit した keyboardという意味 (八幡案) 7. SS keyboard Save Space keyboard (八幡案)2004年10月 2004年度グッドデザイン賞受賞