ネットワークの計測と解析

インターネットの使われ方やネットワークの挙動を把握する事は、ネットワークを運用し、その技術開発を行うために欠かせません。しかし、観測で得られるデータ量は膨大ですがノイズが多く、また、観測できるのは極めて限られた部分でしかありません。そこで、膨大なデータから意味のある情報を抽出したり、部分的な観測からより一般的な傾向を推測する事が必要となります。

IIJ技術研究所では、外部組織との協調から得られる種々のデータや、IIJの持つ貴重な実データを使い、大学等の一般研究組織ではできない解析を行なっています。ここでは、トラフィック量、フロー情報、経路情報などの膨大なネットワークデータを基に、統計解析や機械学習手法を用いて、トラフィック傾向や通信品質を把握したり、異常検知を行う研究を進めています。研究成果は、インターネットを理解するための貴重な資料として、国際的に認知されています。同時に、これらの成果はIIJにとってもネットワーク設計や投資計画を検討する際の基礎データとなり、また、インターネットをめぐる様々な議論の中で、ISPの立場から意見を述べる際の根拠を示す資料となっています。

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